ホームシアターの作法 麻倉 怜士 薯

ホームシアターの作法 (ソフトバンク新書)
4797353872

繊細なハイビジョン映像と圧倒的な音響効果の臨場感を自宅で楽しむ。
そのためにホームシアターを楽しむための機器をどのような基準で選べばいいのかどのように使いこなすのかをわかりやすく
描いた本。姉妹書に『オーディオの作法』あり
地上デジタル放送やブルーレイプレーヤーの普及によるハイビジョンコンテンツをより良い環境で楽しむような
内容となっている。
まずホームシアターの基礎知識から薄型テレビ、プロジェクター、AVアンプなど各機器の基本から特徴、お薦めの商品が
書かれており、ホームシアターを全く知らない初心者でも気軽に読めるよう書かれている。
著者の麻倉怜士氏がハイビジョンに対する思いがビンビンと感じられ、ホームシアターを構築していない人が読むと
ホームシアターに対して大いに興味をもつような書き方になっている。
説明の中にあった、ディスプレイのサイズは部屋に入るギリギリのサイズを選択し、それから視聴距離や
各機器の配置を考えるという説明についてはそのとおりだなぁと大変共感させられた。
ハイビジョンの高繊細な映像を大画面で楽しめない事はとても勿体無いことで、音声もポイントを抑えることで
十分迫力ある音声へとかわることをこの本を読んで学んだ。
これからホームシアターを構築したい人、現在ホームシアターを楽しんでいるけどもっと良くしたい
と思っている方には一読してほしい。様々なパターンのホームシアターが紹介されているので参考になるだろう。


◎序章
・ホームシアターとはハイビジョンを楽しむもの
ホームシアターとは「ハイビジョンコンテンツを十分に楽しめる環境」
・その場にいるような感動を体験することを目標にする
◎ホームシアターの基礎知識
・プレーヤー、AVアンプ、サラウンドスピーカーの基本セット
プレーヤー:BDレコーダー
AVアンプ:映像信号を扱い、マルチチャンネルの音声に対応しているアンプのこと
プレーヤーから届く音声信号をデコード(圧縮されたデータを復元)、
なるべくオリジナルに忠実な波形他の地筒アンプリファイ(増幅)しスピーカーに渡す役割
オーディオとホームシアターアンプの違い
音声のみならず映像も取り扱う点。
さらにホームシアターは5.1チャンネルのまたは7.1チャンネルだということ。
オーディオ:2チャンネルの空間をいかにきれいにつくるか?
ホームシアター:トータルな音場の再現力、表現力をどうたかめていくのか?
予算配分は「1・2・3・4の法則で」
1:プレーヤ
2:AVアンプ
3:スピーカー
4:映像機器
平日と週末でシアターを使い分ける
平日はニュースなどの番組:40インチ程度の液晶テレビで
週末は音楽のライブ映像や映画は100インチ以上のスクリーンで
◎ディスプレイの作法
はじめに
薄型ディスプレイ(プラズマ、液晶ともに)は薄型化により音質が低下している
薄型ディスプレイにはスピーカーが内蔵されたシアターラックなどで音響の補強が必要
ほかにも5.1チャンネルのサラウンドスピーカーセットも販売しているのでそれを購入するのも手
ディスプレイは必ずフルハイビジョン対応で
ハイビジョンの感動は『画面サイズ×画質』で表される
最小でも40インチ
もっとも臨場感が得られる視聴距離は、画面の高さ(H)に対して約3倍離れたところ
2009年現時点では映画鑑賞用はプラズマ、液晶はLED方式を選ぶべき
画質のチェックポイント
・コントラスト 明るい箇所と暗い箇所がうまく表現されているか
・色再現性 肌の色が不自然に赤みがかっておらず色が自然に表現されているか?
薄型テレビにはダイナミック、リビング、シネマモードがある
映画を見る際は『シネマモード』で!
画質には大きく分けて5つの要素がある
・コントラスト もっとも明るい部分とシャドウの明暗比
・階調表現 明るい部分から暗い部分の決め細やかさ
・色再現性 ディスプレイが表現できる色の範囲
・解像度 映像のディテールがどのぐらいきめ細かく表現できるかの度合い
・S/N比(シグナルノイズ比) 信号に対するノイズの量
映像の設定方法
まずコントラストの明るい部分を設定し暗い部分を設定、階調設定を行う
色の設定方法
人間の肌色を基準に色の設定を行う。
色相は赤方向と緑方向で微調整する
彩度は気持ち浅めに
◎プロジェクターの作法
感動の絶対量は画面の大きさに比例する
プロジェクターを使う絶対条件
・部屋を暗くできること
・必要な投射距離を確保できること
プロジェクターの選び方
コントラスト、明るさ、色の濃さの3点をを中心にプロジェクターを選択する
スクリーンの選び方
適切なコントラストレンジがあること
色再現性と視聴位置が適切であること
ホットスポット現象がでないこと
ゲイン1.0前後~1.5がお薦め
マットタイプのスクリーン生地がオススメ
迷光対策のためスクリーンの周辺の反射を抑える必要がある
プロジェクターの画質調整方法
コントラストで白レベルのピークを調整 環境光の明るさに合わせる
明るさで黒レベルを調整 作品の黒レベルをあわせる
彩度で微妙ないろの濃さを調整
これらを作品ごとに調整を行う
◎サラウンドスピーカーの作法
ブルーレイの音質はCDよりも高音質
DMSの法則でスピーカーを配置する
D:ダイアローグ(セリフ) センタースピーカーから
M:ミュージック(劇中音楽) フロント左右2本から
S:サウンドエフェクト(効果音) 主にリアスピーカー左右2本とウーハーから
5チャンネル分のスピーカーは同じメーカーで揃える
5本のスピーカーは等間隔ではなく、まず気持ちよく映像を見られるポジションに置く、
AVアンプ側で調整する
◎第AVアンプの作法
AVアンプは司令塔の役割
AVアンプはデジタル信号をデコードし6本のスピーカーを駆動させる

ホームシアターの作法 (ソフトバンク新書)
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